ムッシュ イワン日記 立川駅の北東、若葉ケヤキモールにあるパン屋です。 日々厨房で感じた事や出来事を発信していきます。     
再会
今年も、8月ぎりぎりなってしまったが
墓参りに出かけた。
埼玉県の行田市まで。
帰りがけ、大宮でレストランを
開業している学生時代の友人の店に
足を伸ばしてみた。
ムッシュイワンをオープンするとき、
開店報告のはがきを送ると
彼から電話があった。
会うのは、卒業以来、実に32年ぶりだ。
何も連絡をせずに、突然彼の店に顔を出した。
一瞬びっくりしていたが、直ぐに
長い歳月が一瞬にして消え、あの学生時代
の会話にお互いなっていた。
彼のお店は、「オープンセサミ」という
オープンキッチンで、かわいらしいお店だった。
もともと、フレンチのコックをしていたが、
開業を機にイタリアンをメインに
料理を出している。
彼自身が好きなジャンルで、イタリアの
陽気さが好きだそうだ。また、
「スパゲッティ屋」のほうが、
近所の人を含めいろんな人に
気軽に来てもいたいからだそう。
特徴は、素材の個性を大切していること。
契約農家からの有機野菜で作る
アンティパストやパスタは、
余計な加工をしなくてもどれも美味しかった。
トビウオを使った、メインの魚料理も
素材の個性をよく生かしていた。
しっかり、肉料理もたいらげ、
更にコース以外にリゾットを追加してしまった。
フレンチなら、あり得ないかもしれないが
ここがイタリアンの良いところ。
厨房から、「与野高(我々の卒業した学校)
の学食じゃね〜ぞ」と笑いながら彼が言ってきた。
料理に大満足し、彼の仕事も一段落した
ところで談笑。
学生時代の話に花が咲き、また地元で店を
開いているため、同窓の仲間が
よく訪れるらしく、中には
「小倉に会いたがっていた」などと
言われると、遠い青春時代が蘇ってきた。
職人として、現在も仕事をしている仲間は、
私と彼だけ。
だから、気になる存在で、話をすれば
お互い直ぐに解り合える。
パンとイタリア料理では職種は違えども、
共通項は沢山ある。
自営の難しさも、いろいろ聞いた。
しかし、お客様の笑顔を励みに
がんばる心はお互い一緒だ。
このお店は、今年で開業17年目で、
近くにもう一軒お店があるという。
休みなしで、頑張る彼の姿を自分と
ダブらせ、彼から沢山のエネルギー
を貰う事
が出来た。
宿泊先の旅館まで、忙しいさなか
彼自身が車で送ってくれた。
神田シェフ、これからもお互い体力の
続く限り厨房に立ち続けよう!
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