建築探訪vol.1(世田谷区民会館)カテゴリ:ノンジャンル/2007年07月23日 Posted by yuikobo
今日は用事があり、世田谷区役所へ行ってきました。その区役所庁舎と並ぶ「世田谷区民会館」。いつもここを訪れるたびに、この建物の持つ存在感に圧倒されます。昭和34年に建てられた前川國男氏の建築ですので、コルビュジェの事務所より帰国し、レーモンド事務所で経験を積んだ後、独立して間もない建築ですので、両者の特徴が垣間見られます。コルビュジェのブルータリズム(コンクリートによる荒々しい造形美)の部分、レーモンドの垂直方向性への強調とそのヴォリューム感、いづれにしても色々と感じさせる建築と思います。後に建てられる上野の東京文化会館の前身ともあり、建物自体が宙に浮くように思わせる空へと伸びる列柱とそれを覆う屋根とのディテールを見るなり、感無量となります。

去年、東京ステーションギャラリーで開かれた“生誕100年-前川國男展”にありました「“平凡”が“非平凡”の結果を生み出す」(!?確かこのような・・・)という言葉が印象に残っております。その時代に流されず、しかしパイオニアとして突き進んでいた頃の一面に触れることができました。


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