ムッシュ イワン日記 立川駅の北東、若葉ケヤキモールにあるパン屋です。 日々厨房で感じた事や出来事を発信していきます。     
パンの価値
パン作りを始めて、今年で32年になる。
フランス料理がやりたくて、ホテルに入社し見習いをしていた時、師匠の福田元吉氏と出会った。
誘われるがまま、製パン部に入り現在まで続けてきた。
ホテル時代は、気にならなかったパンの価格が、リテールのパン屋に移って我々の技術料なるものが反映されてない事に悩む。
手作りと機械生産した物が同じような価格設定なっている。
生産量の差は、歴然で機械生産との比較にならない。
でも、肝心な事は出来上がる商品の味。
これは、明らかに手作りに勝ると言いたいが、
機械生産された商品も年々味が良くなってきている。
そして、コンビニを代表する小売店の多様化で機械
生産のパンの支持層も多数いる。
パンと、と聞いて多くのお客様はおやつを想像し、
大きくて安価とイメージする人が多いことだろう。
パンの極意は、「手作りに始まり、手作りに終わる」と言われる。
私はパン作りをする上で、機械と手作りの商品は、
「比較にならない異質の物だ」とお客様に認めて貰う事を使命としている。
お客様の笑顔が見たくて、創意工夫し手間暇をかけ
て新しい商品を作り上げる。
我々技術者は、美味しい物を作るため長時間労働を
惜しむ者は少ない。
しかし、手間暇かけて作り上げた商品が適正に評価
される環境はごく少数の店舗に限られてしまう事が
残念だ。
パン業界を、これから担っていく若者達が将来に夢
が持てるよう、一現役として努力し続けたい。
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この記事へのコメント(5)
ラビペンさん、コメントありがとうございます。
HP拝見しました。 私の家にも、愛犬「トト」というマルチーズとヨークシャーのMIX犬が1匹います。
私には、従順な可愛い奴ですが家族には、威張り散らしている困った犬です。 今後とも、よろしくおねがします。

Posted by【ムッシュイワン】on 2006年11月07日

私も番組拝見しました。今度は横浜高島屋でも催事をしていただけないでしょうか

Posted by【T.S】on 2006年11月06日

今日のNHKの番組拝見しました。
いつも両親がこちらのサロンを楽しみに参加させて頂いております。
美味しいパンの話を伺い、一度お店に行ってみたいと思うのですが、
鎌倉からですと遠いので残念に思っております。
通信販売も始まるとのこと、楽しみにしております♪

http://blog.livedoor.jp/basildiary/

Posted by【ラビペン】on 2006年11月06日

Sさん、素晴らしいコメントありがとう。 仰るとおりだね。 この句に今回の書きたかったブログが凝縮されてます。 それと、懐かしい思い出です。 山口百恵さんとは、テレビ朝日でご一緒させていただいたよね。
プレーバックパート2を彼女が歌っていた時です。 この模様を、前このブログでコメントしてくれたM子さんのお兄さんが当時大学生で、番組をたしか録画してくれたのを思い出しました。 当時は、テープも高価な時代だったから、きっと上書きしてしまって、なくなったてしまったかなぁ。

Posted by【ムッシュイワン】on 2006年11月04日

でも手作りパンの仕事をしてるから30年以上も続けてこれたのだろうな。小倉さんもそうだと思うけど自分もこの仕事が嫌になったり飽きてしまったことなんか一度もなかったように思う。毎日、今日はいいパンを作ろうと思っても実際に出来上がってくるパンは毎回100点満点のパンが出来あがってくるものではないわけで奥の深いもので、それが面白く感じたりやりがいを感じたりするんだよね。そんなことを思っていたら今日4日の朝日新聞の一面の折々のうた欄にいい句が載っていた。5・7・5で詠んでみてほしい。焼きたてのパンの百態しぐれけり。このパンの百態は手作りパンと重なる意味があるような気がして機械でパンを作っている人にはこの句の本当の意味がわからないと思う。久しぶりなので長くなってしまったな。今度テレビ出るんだって?小倉さんをテレビで見るのはパシフィック時代の山口百恵との共演以来になるかな、懐かしい思い出だよね、楽しみにしてます。

Posted by【S】on 2006年11月04日

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