"アフガニスタンの子供を通して”カテゴリ:ノンジャンル/2009年04月20日 Posted by yuikobo
「戦争というものがどのような映像なのか?」

「戦場の中で子供たちはどう生きられるのか?」

「平和とは何か?」

今、政治局面などでもパキスタンへの支援や中東対話
など積極的に政治を通して向き合っているニュースを耳にする。ただ、そのニュースには大人と大人の映像が主となっており、弱いもの、子供や女性が死と隣り合わせになっている映像は非常に少なく、理解することができない。

昨日より公演された『子供の情景』を観に行ってきました。
日々、争いが起こっている中で、その子供達がどのように生きているのか、とても繊細に映像が造られています。



戦争が日常化している環境、タリバンを現実化しようとしてまねをする子供達の戦争ごっこ、捕虜という言葉が行き交う子供達の会話、幼いながらも植えつけられた宗教観、勉強したくてもノートと鉛筆を簡単に手にすることのできない貧困、子供の声に耳をかさない大人たち・・・目にする映像に唖然とさせられます。

監督は19歳という若さの女性。ただその映し出される描写は本当に繊細で、且つ考えさせられるものです。



結工房が発刊している『名を喪って』でもキム少年を通して、子供と戦争との間の世界感が表現されています。この本のなかで、学校の演劇のなかで暴行を受けキム少年が母親の前で泣くシーンがあります。
その母親がキム少年にかけた言葉・・・
「全世界の傷ついた魂のために泣いたのよ」となぐさめたシーン。子供達が犠牲となる戦争にもっと直視する必要を感じます。

エンディングは「自由になるためには、死ねばいいんだよ。」という言葉で締めくくります。子供がそのように叫ぶ背景を心に刻み、自分達大人が何をできるか感じなければならないと思いました。


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この記事へのコメント(2)
  • コメント頂きまして有難うございます。

    「(争いの事実と)向き合わない」というのは難しいとか知らないというただの言い訳にしかすぎないと思います。

    目の前に事実と向き合い、耳を傾けること。言語や宗教観を超えたつながりを、どう感じて小さなことから動けるか、いまだからこそ見つけてだしたいと思います。
    Posted by【kawamoto】on 2009年04月24日
  • 戦場の中で生きている人達・・・・・。

    私の思う平和と戦場で生きている平和の違い。
    普通に食事ができ、水が飲めて、仕事に行き
    お風呂にもゆっくり入れる。
    楽しく会話の出来る人がいる・・・。
    あたりまえの事が幸せであり、平和なんですね。

    このあたりまえの事が戦場にいる人達には
    感じる事が出来ない、こんなにも差があるのかと
    思うと考えてしまいますね。

    今 自分に出来る事ってなんだろう?

    「自由になるためには、死ねばいいんだよ。」
    そんな悲しい言葉が出るのは辛いですね・・・。
    Posted by【カピバラ】on 2009年04月23日

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