修復カテゴリ:ノンジャンル/2009年12月18日 Posted by yuikobo
月面のクレーターのようですが、こちらは田嶋宏行氏の油絵の作品の一部です。このような表面は、油絵に水しぶきを撒いて模様をつけていたのだと思います。極めて自然的で偶然的な表情です。現在結工房では、田嶋氏の油絵の修復作業を行なっております。油絵は劣化が早く数十年で表面がひび割れてきたりしてしまうのです。しかし日本の油絵の歴史はまだ浅く、欧州に比べると修復の技術には違いがあるそうです。全く建築と同じことですね。手入れを怠らず使えば、何百年も建つ建築は沢山ありますが、メンテナンス不足で大手術が必要になってしまうケースも多々あります。古いものは大切にしていきたいですね。

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