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高知県香美郡土佐山田町のさくらベーカリーで、酒粕を使った食パン「土佐酒粕パン」が人気を集めている。 同商品は、純米吟醸の酒粕を生地に練り込んだパンで、小麦粉は国産のもの、酵母は天然酵母を使用。「噛めば噛むほどかすかな甘さを含む深い味わいがある」と評判だ。 同ベーカリーと同じ町にある酒造会社、有沢酒造とのコラボレーションで生まれた。有沢酒造の「文佳人」という純米吟醸酒の酒粕を使ったパンができないか、と同醸造会社から依頼があったのだ。さくらベーカリー店主の明神充さんは、早速試作に取りかかった。試行錯誤を繰り返し、およそ半年がかりで「土佐酒粕パン」が完成した。 「甘みの残る酒粕にあわせての糖分の設定、配合パーセントなど、最良の組み合わせを考えるのが大変でした。また、発酵時間によって味が全然違ってくることや、焼成温度の設定によっても口当たりが違うことなどもわかりました」と明神さんは話す。 「トーストすると、外側は口当たりが『ざっくり』としていて、中は『モッチリ』の不思議な食感」(明神さん)だという。 純米吟醸酒の上品な香りがかすかにするのも特徴という。 売れ行きも好調で、大手スーパーなどからの引き合いもあるという。 ▼さくらベーカリー 高知県香美郡土佐山田町百石町1-7-26、電話0887-53-1433 |